【基調講演】第52回「地方創生」

今、日本は大きな転換の時を迎えているのではないだろうか。

第二次世界大戦を経験し、終戦から70年が過ぎた現在、高度成長時代と言われた華やかな生活は過去のものとなり、日本だけではなく、アメリカや西欧社会も数多くの課題を抱え、それらの課題に対しての希望的解決策すら見いだせておらず、これからの未来に対して、どうあるべきかという人類が進むべきビジョンを未だ提示できていないのです。

ただ一つはっきり言えることは、このままではダメだということです。

もしこのまま将来に対する明確な希望的ビジョンを示すことが出来ないとすれば、人類はもっと絶望的な時代を経験することになるだろうと思います。

そのような時代の渦中にあって、この日本も「変わらなければならない」「変えなければならない」という意識から、政府は日々議論を重ねた結果「地方創生」という施策を打ち出しています。

政府のお役人と有識者たちが集まりひねり出されたものでありますが、読んでみるとどうもまだまだ効果的な内容とは言えないように感じます。

なぜそのように感じるのかと言えば、出されている戦略の発想ベースが、今変わらなければならないとされている資本主義という意識から考え出されているということです。

そのような考えから出される戦略は、結局どんなものであっても、今日本が抱えている問題を解決するには至らないということになり、地方創生に向け取り組んだとしても、そこで出来上がった社会も、また同じ問題が浮上し国民を悩ませるだろうということが予測できます。

さて、今回のテーマは「地方創生」です。

一極集中型社会から地方分散型社会へ移行するためには、都心に住む人間が地方へ移り住まなければならないということになるのですが、そう簡単に人間が移動するとは思えません。

そこで、もし誰かが地方へ移住する場合、どんな条件が揃えば、地方へ移住してくれると思いますか?虫のいい話ではなく、出来るだけ現実的な条件を考えていただけると有り難いです。また条件はいくつ挙げていただいても結構です。

どうぞよろしくお願いします。以上です。