【基調講演】第8回「教育・教育者の在り方」その1

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テーマ「教育者の在り方」役割と責任と資質について

教育者像。これは戦前から戦後を経て現代に至るまで、多くの変化が見られ、その変
化と共に社会全体における治安にまで影響を及ぼしているように感じられます。

例えば、戦前の教育者像というものは、親と同等の存在、時には親よりも偉い尊敬す
べき存在という見方がありました。そして「先生の言うことは絶対である」という見方さえ

あったようです。

ところが、終戦を迎え教育制度や社会のあり方が変わる中で、現代社会において教育者

というものも単なる職業としての存在となり、教育者の側も教師というものに対する意識に

変化が見られ、親や生徒の側からも教師に対する意識に大きな変化が見られます。

これまでこのフォーラムを重ねながら、様々な問題の解決策を話し合ってきましたが、

ほとんどのテーマにおいて「教育」という言葉が出てきたように思います。
それほどに「教育」というものが様々な社会問題を考える上で重要であるということを

考えさせられます。

「教育」が重要であるということは、教える側としての「教育者の在り方」というものも

当然重要と言えるでしょう。
更にはそれを考える上で解決すべきことは、「一体教育の目的は何であるのか?」

また「どのような教育がこれからの私たちにとって必要なのだろうか?」「真の教育と
いうものはあるのだろうか?」あるとすれば、「どのような教育が真の教育なのだろうか?」

ということだと思います。

そして、これらの問いに関しては、国の定める「教育基本法」(H18年12月22日に全文改正)

にある程度は明記されていますが、その内容を読むと、まだまだ具体的ではなく非常に観念的

な内容に留まっているのが現状です。

さて、今回のテーマである「教育者の在り方」ですが、このままでは非常に曖昧な表現ですので、

もう少し具体的な項目を挙げますと、子供を教育する責任という意味において、「教育者の立場」

を明確に出来ないものか考えてみたいと思います。

家庭においては親が子供の教育に対し責任があるように、学校教育においては教師に
その責任があると考えても良いと思います。ところがここ最近では学校教育に対しても親の干渉が

非常に目立ってきています。

そのことによって、良い面もあれば逆にマイナスの結果を生んでいることもあるように思えます。

ですから、学校教育を考える上で親の在り方というものも当然重要な課題となってくるのですが、

今回は学校教育における教師の在り方について絞って考えて見たいと思います。

このような現状を踏まえた上で、まず、これからの学校教育の現場において「教師は何をなさなければ

いけないのか?」「与えられた学習のカリキュラムだけをこなしていれば良いのか?」それとも「学童や

生徒に対する生活面にも関わるべきなのか?」などなど。その役割について。

そして次に、親からの干渉が激しい中で「どこまで子供の教育に対して責任を負うべきか?」「体罰を

与えても良いのか?」或いは「家庭での親の子育てについて意見するべきか?」など、教師としての

責任の範疇について。

更には、教師としての資質の問題について。ここでいうところの資質の問題とは、教師の人間性に

関する部分になります。

今の現状は、単に教員免許を持っているということで基本的には教員としての立場を与えられますが、

そのような資格上のものではなく、人間としての教師の備えるべき「人格的側面について必要なものは

ないのだろうか?」という点に関することです。

あまり硬くならずに率直なご意見で結構です。
教師の役割と責任と資質。この3点についてとなりますが、この内の一点だけでも結構です。