【基調講演】第9回「福祉・介護の在り方」その1

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テーマ「介護の在り方」

全世界的な高齢化社会の増大に伴い、日本だけではなく各国では様々なサービスの提
供を模索しています。

私たち日本において一昔前には、今のような介護サービスという業種はなく、各家庭
や隣近所の人たちが高齢者のお世話をしていたのではないでしょうか?

ところが今、介護サービスが必要となっている背景には、日本の家庭形態が変化し、
殆どの家庭では核家族化が進み、高齢者すなわちご両親や祖父母の世話をする人が共
に暮らしていないということがあげられると思います。

また資本主義という経済のあり方も関係していて、仮に親子が共に住んでいても共働
き世帯が増え、高齢者のお世話をすることが日中において難しくなり、更には仕事に
疲れ帰宅し、家事をこなし、更に高齢者のご家族に対するケアーまでは手が届かなく
なっているという現状です。

また、各種介護サービスがありますが、現状として利用者の方のニーズに応えきれて
いるかというと、そうとは言い切れません。

利用したい時間帯が夕方の何時までなどの制度的な取り決めに制約があり、希望時間
帯では利用できなかったり、また、利用したい曜日が定員上の制約で利用できなかっ
たりと、まだまだ十分ではありません。

問題点をあげると他にも様々なことがありますが、その辺はみなさまがよくご存知だ
と思いますので、ここでは割愛させていただきます。

さて今回このフォーラムでは「介護サービスのあり方」というテーマとなっています
が、別な表現をすれば、働く世代も高齢者の方々も共に豊かに暮らしていける社会。
どうすればそんな社会を実現出来るだろうかということです。

そのような観点で、今「介護問題について」取り上げられている諸問題を解決する方
策をお考えいただきたいと思います。