【基調講演】第16回「健康・大麻解禁」その1

今回のテーマはある意味非常に難しい問題かもしれません。
特に大麻が体に良いという意見と体に悪いという意見があるのですが、このこと一つとってみても専門的知識があってこそ、初め
て論じることができると思います。

ところで、解禁に反対している人たちは、おおよそ健康被害や犯罪に繋がるなどを主な理由とし
ているようですが、実際には鎮静剤としての効果は期待できるものがあるようですし、犯罪に繋
がるかどうかという問題に関しては、例えば、覚せい剤やヘロインなどに関連した犯罪化を減ら
す目的で合法化している国もあります。

ただ、大麻を合法化している国においても、その理由が同一のものであるというわけではありま
せん。

大麻はそれなりに財政を潤す経済効果を期待しての合法化という国もあります。

世界的に合法化されている国の数は、医療用としての合法ということで見た場合に、200カ国中、
約30カ国ほどでしょうか。

まだまだ嗜好品として合法化されている国は、ほんの僅かなようです。

では、大麻解禁を主張する人たちの意見には、どうのようなものがあるのかと言えば、嗜好品と
して、食品として、更には医療としての効用性や産業利用を上げたりしています。

大麻によってもたらせる効用として挙げられている疾患ですが、主に精神疾患に効果があると
言われています。また吸引することで精神的な多幸感が得られたり、更には経済的な効果から
もメリットがあると言われています。

ただ良く聞く言葉として、「がんが治る」ということですが、正確にはがん細胞の成長を抑えるとい
う実験結果が出ているだけで、特効薬としてのものではないということが事実です。

そして様々な精神疾患に効果があるというのは、現時点では、まだまだ検証途中であるという事
実も知るべきでしょう。

また、日本はもともと大麻文化の国であったということを挙げていますが、それは繊維や薬として
の利用であったり、神棚に祀っていたりということで、嗜好品として普及していたというわけでな
いようです。

このように、大麻解禁に賛成する人たちも反対する人たちも、大麻に関して調べて行くと結構強
引で無理な主張も中にはあるようですが、それはそれで仕方のないことでしょう。

さて、このフォーラムでの提案ですが、今回は「大麻解禁」というテーマでの第一回目ですので、
考えていただきたい内容は、解禁に反対または賛成している人たちのそれぞれの意見にはどん
なものがあり、その意見の根拠となるものは何かということです。

反対意見にはどんな理由があり、その根拠となるものは何なのか?
賛成意見にはどんな理由があり、その根拠となるものは何なのか?

それぞれについて調べていただき、発表していただきたいと思います。
それらを踏まえて、次回「大麻解禁」の第二回の論点を探ってみたいと思います。