【基調講演】第17回「教育・宗教問題と平和」その1

放送された内容はこちら

世界には様々な宗教がありますが、その中でも世界三大宗教と呼ばれるものに、キリスト教、イスラム教、仏教があり、

それら三大宗教に属する信徒の数は世界人口のおおよそ半数以上にも上ります。

それぞれの信者数をあげると、キリスト教が20億、イスラム教が13億、仏教が3億6千万人程度とされている。
信者数だけで見ると、ヒンドゥー教が9億人程度ですから仏教よりも多いのです。

もし仮にそれら三大宗教が共に力を合わせて、人類のかかえる問題を解決するために取り組めば、どれだけ大きな

影響力を持ち、問題解決の力となるでしょう。

しかし、現実はと言えば、まだそこまで至っていないのが事実ですが、ここ数年の間にこれら宗教間の交流が

活発化しており、今では各宗教界のリーダーたちが毎年対話の場を設けて、相互間理解を深めようと努めています。

そのようにお互いが理解を深めようとしているのですが、世界情勢を見てみると、残念ながら今世界で起こっている

内乱や紛争というものが、おおよそ宗教間における対立なのです。

宗教とは本来人の道を説き、平和の実現に貢献すべきものであるはずなのですが、どうしてこのような教えとは

相反するような現実があるのでしょうか?

この問題は殆どの人が一度は抱く疑問のようです。

そもそも各々宗教はある意味、教理となる教えに違いがあるので、融合すること自体初めから難しいと言えば

そうかもしれません。だからといって、今この地球上で起きている、いわゆる宗教戦争を止めなければ、いつまで

経っても人類に平和は訪れないと思います。

しかし、今仮にそれら宗教者同士が共に一つとなったとしても、まだ解決すべき問題が残っています。

それが何かと言えば、神や信仰の対象となる絶対者を信じる有神論者と神や霊界を否定する無神論者の人たち

との和合です。これらは同じ国内であれば、ある程度の和合は可能であるかもしれません。

しかし、国家という枠を超えた時に、たとえば共産主義国である北朝鮮、そして中国という国の無神論者の人たちと

和合することは非常に難しいことだと思います。

中国においては国内にいる宗教者たちへの激しい弾圧が数年前から大きな社会問題にもなっています。

このように見るとき、宗教問題の解決なくして、世界平和の実現もないということが出来るのです。

では、今世界で起きている内乱や紛争といった問題。宗教間の問題。

これらを如何にしたら解決することが出来るのだろうか?
もしかしたら、この問題は永遠に解決できないものなのかもしれません。

ですが、今回のフォーラムではあえて問題解決の道を考えてみたいと思います。

如何にすれば、この宗教の違いによる対立。これを解決することが出来るのだろうか?

その方策を考えていただきたいと思います。