【基調講演】第2回「福祉・独居老人の孤独死問題」その1

孤独死に関する明確な定義はなされていません。しかし孤独死の問題を解決する上で、その定義を明文化することはそれほど重要なことではないと思うのです。
一人の老人が人知れず死んでいく。死後数日たって死んでいる事が発見される。あるいは数ヶ月から数年たって発見されるという事もあるのです。
発見されるまでの間、誰にも気付かれずにずっと放置されたままの状態で死んでいる。 そのことが何よりも重要な問題であるはずです。
今われわれは豊かな時代を生きているという言葉をよく耳にします。しかし本当は豊かな時代ではないということ。人々はそれに気付き始めている。
西洋社会に生きてきた人々が、もう数十年も前から東洋社会に足を運ぶようになった。 彼らが求めているものは、精神的な安らぎであり、精神的な豊かさだというのです。
ところが彼らの求めていた精神的な安らぎや精神的な豊かさがこのわれわれの住む東洋社会に本当にあるのだろうか?
その答えはもう言うまでもないでしょう。
現代社会に高齢者が一人で住んでいるということ自体がおかしなことであるということに気付かなければいけないのではないだろうか?今の社会は異常な社会であるという事実を認めなければいけないのではないだろうか?
今この地球上で、西洋社会と東洋社会が存在し、これまで西洋社会から始まった物質中心の価値観から、ここ最近では東洋に基盤を置く精神中心の価値観がその広がりを見せ、精神世界に関する書物や運動が今や世界的な規模で定着してはいるが、結局それらも今の社会が抱える独居老人の問題。孤独死の問題に対し、何一つ解決出来ずにいるのです。
高齢化が進んでいる中で、これからますますこの独居老人、そして孤独死の問題が深刻化していくことは容易に予測されます。
独居老人の存在。孤独死。一掃出来る解決策を皆さんで考えて見ましょう。