【基調講演】第45回「自然の摂理と倫理」

~クローン技術の発展と社会の発展性について~

20世紀以降、科学技術の進歩が著しいですが、その中で世界的に議論されているものに「クローン」という分野があります。

簡単に言えばコピーいわゆる複製のことなのですが、遺伝子レベルのコピーから生物のコピーにまで至っています。

コピーとは遺伝子組み換えとは意味が違うわけで、遺伝子組み換えにおいては既に食品にて実用化されていますが、これに関しても賛否両論あり、いまだ決着がついていません。

さて、クローン=コピーですが、これらの技術も様々な分野での応用が検討されており、例えば医療の分野においては、臓器を複製し移植することで再生医療への可能性。農業の分野においては、同一個体の複製が可能なため、生産性の効率化につながるという見方もあります。

さて、そのような中、特に動物、とりわけ人間への応用としてのクローン人間について考えてみたいと思います。

既に人間以外の哺乳動物においては、クローン実験が始まっていて、クローンが誕生しています。いずれ人間への応用も時間の問題のようです。実際にはもう実験結果が出ているという話もある。

仮に人間への応用が可能となった場合に、これまで人間の誕生というのは、精子と卵子が結合することによってなされるものであるという考え方が一般的ですが、それらも完全に覆されるということになります。

さて、クローンという方法で人間が作られていくことになった場合に、こんなことに活用すれば良いのではないか?とか、こんなことは問題として考えられるのでは?とか、メリット、デメリット。様々なご意見をお願いします。